退職という人生の分岐点に立ったとき、人は何を考えるのでしょうか。
お疲れさまです、bashi(@bashi_bashilog)です。
派遣バイトから直雇用のバイトになり、契約社員になった職場がありました。「とりあえず派遣バイトから抜け出したい」という理由がよくなかったのか、すぐに辞めてしまいました。
それも、次の仕事も決めずに。
無職・・・なんと空虚で残酷な言葉。また派遣バイトに戻るか・・・。しかし年齢も30代になり、定職に就きたい気持ちは大きくなっています。
このときは退職が原因で精神的に削られていました。
しかし、就活しようと向かったハローワークでメリットだらけの職業訓練に出会い、これしかない!と活路を見出したわけです。
この記事では、職業訓練の出会いから申し込みまでを書いていきます。
読みたいところをクリック
失業保険(雇用保険)のこともあり、ハローワークに通ってみることに
20代の頃は、知人の紹介やバイトから社員になるといった方法で仕事に就いてきました。今までの人生で行ったことがなかったんです。ハローワークに。
公共職業訓練(ハロートレーニング)になぜメリットがあるのか?
職業訓練の存在を知ったきっかけは、退職前にネットで失業保険の事を調べている時でした。失業保険について調べていると、必ず出てくる職業訓練。
その言葉の印象から、ビジネスマナーの講習の類となめていましたが、全然違いました。
様々なメリットがあったんです。これは使うしかない!まさに天啓。
- 職業訓練を受けることで 3カ月の給付制限が解除される(自己都合退職の場合)
- 雇用保険の給付期間が職業訓練を受けることで延長される(雇用保険受給中の場合)
- 受講する際に手当がある。(基本手当の他に交通費代わりの通所手当など)
- 受講料は無料(テキスト代は実費)
- 訓練を受けるために無職でも規則正しい生活になる
自己都合退職だったので、中でも給付制限が解除されるのは 大きかったです。
生活するお金は何より大事。収入がない状態は精神的にも余裕がなくなります。
何より目標を持って訓練を受けることで、無職の日々に活力がわきます。職業訓練を受けて良かったと言えることの一つです。人とも関われるし、社会復帰の足掛かりとして職業訓練は非常に大きな役割があると思います。
無職になると、社会から切り離された孤独感を感じる人は少なくないんじゃないでしょうか。
平日は朝きちんと起きて、講習を受け、夜復習をする。こんなサイクルの生活ができました。無職でやることがないと、だんだんと生活は乱れがち。そこに慣れきってしまい、そのまま落ちていく。
そうならなくて済んだのは職業訓練のおかげ。大げさかもしれませんが、職業訓練を受けられたことに感謝しています。
そもそも職業訓練とは?
ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)は、仕事を探している人に向けた、厚生労働省が管轄する無料の公的な制度です。
仕事探しをする上で武器になる技能を身につけ、就職活動を有利に進めようということですね。無料に加え、雇用保険に関して有利な点があります。
平成28年11月から職業訓練の愛称が「ハロートレーニング」になりました。今後こちらの愛称が使われていくでしょう。
職業訓練には2種類あります。
公共職業訓練 | 求職者支援訓練 | |
---|---|---|
対象 | 雇用保険受給資格あり | 雇用保険受給資格なし(受給終了者も含む) |
受けられる手当の種類 |
|
要件を満たすと職業訓練受講手当(10万円) |
訓練期間 | 3ヶ月~2年程度 | 2ヶ月~6ヶ月程度 |
実施機関 | 国・都道府県・民間の訓練施設、専門学校など | 民間の訓練施設、専門学校など |
職業訓練を受けようと考えたのは退職後、雇用保険の受給資格があったので申し込んだのは公共職業訓練です。
他にも在職者訓練・学卒者訓練・障害者訓練があります。
リンクハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練||厚生労働省
どんな訓練がある?
職業訓練(千葉県)にはこんなコースがありました。かなり興味深い科目が並んでいます。
- WEBデザイン科
- IT・ビジネス実務科
- 中級PC事務スキルマスター科
- ブライダルビジネス科
- 介護職員初任者研修コース
- 経理・建設事務科
職業訓練を受けようと思った理由としてメリットもありますが、興味のあったWEBデザインのコースがあったことも大きかったです。
ハローワークのWebサイトで、自分の住んでる地域や訓練開始日等を入力して職業訓練の検索ができます。タイミングで受けられる訓練が変わってきますので、職業訓練を考えている人は常に情報収集を。
リンクハローワークインターネットサービス – 職業訓練検索・一覧
在職中にハローワーク船橋で職業訓練を申し込む

職業訓練の申込はハローワークです。
仕事を辞めたら、すぐに訓練を始めたいという希望がありましたが、そんなに都合よくはいきません。
しかし、退職日のちょうど1か月後から始まる訓練がありました。
この訓練を受けようと、何の準備もせずにハローワークへ突っ込みました。
千葉県在住の僕が住んでいる地域を管轄しているのは、ハローワーク船橋。
JR船橋駅の南口を出て、京成船橋を通りすぎ、ひとつ目の交差点の角にあるスクエア21というビルに、ハローワークの第二庁舎があります。
会社を退職した一般の人はこちらの第二庁舎で手続きになります。
4Fが失業保険の手続き、7Fが求人の検索や職業訓練の受付です。
まずは求職者登録をする
7階に上がってみると、職業訓練受付と張り紙がしてある部屋があったので、直接そちらへ向かいました。
部屋に入り訓練の申込がしたい旨を伝えると、


まずはハローワークを利用するための 求職者登録をする必要があります。
ハローワークカードという会員証のようなものを作ります。
受付で登録したい旨を伝えると、求職申込書と就活に関する簡単なアンケートを渡されました。
書くのは、自分の個人情報と、大まかな職歴、就職の際の希望(勤務時間・給料・転居の可否など)です。

ハローワークインターネットサービス – 求職申込み手続きのご案内
書き終わり受付に提出すると番号札を渡され、呼ばれるまでロビーの椅子に座り待機。
10分ほど経った頃、僕のもらった番号「33」番を呼ぶアナウンスが流れました。
担当してくれた職員さんとハローワークの利用の仕方を聞いた後、バーコードの印刷されたハローワークカードを渡されました。
求職者登録が終わり、晴れて失業者としてハローワークに登録されました。
これで職業訓練に申し込むことができます。
この日はハローワークに来た時間が遅く、求職者登録をしてる間に受付時間が終わってしまいました。
申請の期限ギリギリになってしまった
後日、再度ハローワークへ。
休みの関係でなかなかタイミングが合わず、受けようとしていた訓練の申請期限になってしまいました。
今度は直接職業訓練の受付へ行き、職業訓練を受けたい旨を伝えると申込書のついたパンフレットを渡されました。

この時点で11:00。
申込書には志望理由や証明写真を記入したり証明写真を貼る欄があります。
甘く考えていました・・・申込書に記入するだけだと思っていたので何も準備していません。
普段着で来ていたので、証明写真をスーツで撮ろうと一旦家に戻ります。
企業に出す履歴書ではありませんが、 やはりこういったものはスーツで撮るべきだと思ったんです。
結局再度ハローワークに着いたのは16:30。
志望理由などじっくり考える余裕も無く、中途半端な気持ちの中の申請です。
ギリギリで申請を受け付けてもらい、今後の流れの説明がありました。その時に面接選考があると聞き、これはチャンスだと思いました。
書類の不出来は面接でカバーです。
受付してくれた職員さんも、「面接で熱意を伝えられるから」と言ってくれました。
何かに採用される面接というのは久しく受けていないのでかなり不安ですが、思いきってやるしかないですね。
バタバタでしたが何とか申し込み完了です。
もっとしっかり下準備をするべきだったと自分の計画性の無さを反省しました。「職業訓練を受けたい!」という気持ちだけ先行してしまいました。
これから職業訓練を受けようと考えてる人は余裕を持って準備しましょう。
想像していたよりもハローワークの空気は悪くなかった
ハローワークへ行く前は、職員さんはもっと横柄な態度かと勝手に想像していましたが、そんなことは全然なく、とても丁寧な対応でした。
もっと負のオーラが渦巻くカオスな場所だろうと、ハローワークに変な偏見を持っていたようです。
もしかしたら無職というコンプレックスが、無意識にネガティブにさせているのかもしれませんね。
メンタルには気を付けたいところです。
印象的だったのは、母親と来ていたまだ20代前半ぐらいの男性が働くことについて職員に諭されていました。

最後に
職業訓練の申込はなんとか終わりました。
後は 面接選考に合格するための準備をしないといけませんね!
失業した人は、メリットのある職業訓練を選択肢に入れることをオススメします。

30代・退職直前・雇用保険受給資格ありという状況で申し込みました。