もうこの記事のタイトルがすべてです。
ある日、いつものように街なかを颯爽とライドしていると後方から「パンッ!」と乾いた破裂音が。
あっ、やっちゃった。
そう、パンクです。
パンク自体は経験しているので驚きませんが、気になったのはチューブラータイヤだということ。これまでチューブ交換で済んでいたクリンチャータイヤとは違い、タイヤごと貼り替えるタイプ。
中古で今の愛車を手に入れた時点で、初めてのチューブラーのホイールがついていました。
だいぶタイヤが劣化していたのは気づいていましたが、初のチューブラータイヤということでタイヤ交換に躊躇していて、乗れるまで乗ってパンクしたら考えようと浅はかな考えでした。
交換のやり方を調べるほどに、リムセメントと呼ばれる接着剤の取扱いがめんどくさそう・・・いや、これはめんどくさい。正直クリンチャーホイールに買い換えようかと思ったぐらいです。
しかし、情報収集の中で見つけたミヤタのチューブラーテープの存在。これぞ天啓。
見つかったぞ・・・究極の抜け道・・・必勝法・・・!
技術は進歩しているんですね。これならいけると、チューブラータイヤの交換に初挑戦、チューブラーテープのおかげでビビっていたチューブラータイヤの交換は楽ちんでした。
むしろ、タイヤとチューブが一緒になっている分、クリンチャーより好きかも。
自転車のタイヤは大きく分けて2種類
自転車のタイヤにはチューブの仕組みに大きく分けて2種類ありますね。チューブが分かれているクリンチャータイヤと、チューブが一体になっているチューブラータイヤ。
- タイヤとチューブが分かれている
- パンクしたらチューブを替えるだけ
- チューブだけ買い替えるので経済的
- チューブ交換・パンク修理が簡単
- パンクは起きやすい
- タイヤとチューブが一体化
- パンクしたらタイヤごと交換
- タイヤごと替えるので費用がかかる
- パンク修理は知識と経験が必要
- リム打ちパンクが無く耐パンク性が高い
一般的にはクリンチャーのほうが馴染みがあります。比較的安価であり、パンク修理・チューブ交換などの取り扱いも楽ですからね。
チューブラーは古くからある自転車タイヤの形で、手間がかかるタイヤという印象があります。
その他チューブレスというタイプもありますがここでは割愛します。
どれが一番というのは使用用途による、というしか無いでしょうね。どのタイヤも一長一短ありますので。
チューブラータイヤ交換に使用したアイテム
- Vittoria strada 21-28″
- ミヤタ チューブラーリムテープ 16mm×5m
- 100均のワイヤーブラシ
交換するタイヤはVittoriaのstradaです。なんと言ってもリーズナブル。普段遣いの自転車なので安さ重視で決めました。サイドスキンがあるタイヤ、好きなんですよね。
そして今回の目玉、ミヤタのチューブラーテープ。
100均のワイヤーブラシはホイールの乾いたリムセメントを剥がすために使いました。今回はひつようありませんでしたが、タイヤが剥がれないときはマイナスドライバーでグイッと。
チューブラーリムテープは超強力な両面テープ
見た目は黒い両面テープで、ミヤタ工業と住友スリーエム社の共同開発。
超強力な接着力でタイヤを貼り付けます。
サイズ幅16mm×長さ5m。ワイドリム用に幅20mmタイプも出ています。
長さは20mのものもあり、ランニングコストを考えるとそちらのほうがお得かも。
準備 古いタイヤを剥がし、ホイールを掃除する
もともとはリムセメントで貼られていたようで、経年劣化で乾いてカピカピ。タイヤも簡単に剥がせました。
危険な状態で乗っていたことを反省し、メンテナンスはサボらないと決意。
ここまで乾いていると、リムセメントを溶かすリムーバーなどは必要なく、100均のワイヤーブラシでゴシゴシやると気持ちいいほどどんどん古いリムセメントが落ちていきます。
きれいになりました!ついでなのでリム汚れなんかも一緒に掃除します。
最後にパーツクリーナーで脱脂して準備完了。
手順 チューブラーリムテープを使って新しいタイヤを貼り付ける
新しいタイヤは折りたたまれて折り目がありヨレてしまいそうなので、念の為タイヤを伸ばすために空気を入れて一晩置いておきました。
自転車あるあるですが、タイヤをホイールに取り付ける際にも苦労することが多いので、伸ばしておいたほうが良さそうです。
固すぎてハマんないときはほんとキレそうになる。
- リムにチューブラーテープを貼る
- 5cmほどテープを剥がしておく
- タイヤをハメる
- タイヤのセンターを出す
- テープの剥離紙を剥がしていく
①リムにチューブラーテープを貼る
早速チューブラーテープを貼っていきます。バルブ穴からスタートして、引っ張らないようにゆっくり曲がらないように。少しずつリムの溝に指を添わせていくとキレイに貼れました。
テープの側面も接着力があるので、万が一落としたときにどこかにくっついたり、余計なゴミがつかないように横のビニールは剥がさないほうがいいかと。
貼り終えたらグッグッと指で押してしっかり貼られているかを確認。
② 5cmほどテープを剥がしておく
そうしたら貼り付けたスタート位置とゴール位置から保護フィルムを5cmほど剥がして横にピロッと出しておきます。理由は後述。
マスキングテープか何かで抑えておくとやりやすいです。
③ タイヤをハメる
チューブラーテープの準備ができたらその状態で、少し空気を入れたタイヤをハメていきます。
最後は力を込めてグイッと伸ばす感じ、ホイールを立てて上から体重をかけるとうまくいきます。
タイヤがハマったらセンター出し。まっすぐ均等に入っているかを目視で確認。チューブラータイヤの布部分が均一になるように手でもんでやりましょう。
タイヤ自体の精度もあるので100%キレイにとはいかないです。目視で満足いったら次へ。
横に出していた保護フィルムを剥がしていき本接着です。ココもゆっくりやらないと千切れます。
無事全部剥がれました。
まとめ|テープを使えばチューブラータイヤ交換はグッと楽に
チューブラーテープを使うことで、初めてのチューブラータイヤ交換もスムーズに完了することができました。手間のかかるイメージをぶっとばしてくれました。
今後リムセメントを使うことはないですね。
テープの寿命は約1年とのことなので、日々のメンテでタイヤの寿命とテープの貼り付き具合は常にチェックですね。
クリンチャーよりもタイヤ交換がやりやすいとさえ感じました。クリンチャーだとチューブの位置がきちんと収まっていないことがしばしばあり、リム打ちパンクも何度経験したことか・・・。
しばらくはチューブラータイヤを使っていこうと思います。気になる点は出先のパンク対策に予備タイヤがかさばることですかね。耐パンク性向上のためにシーラント注入も考えてみよう。
タイヤ交換が心配でホイール選びに悩んでいたり、リムセメントが苦手な方は是非ミヤタのチューブラーテープを選んでみてください。ほんとにオススメですよ!
それでは、bashi(@bashilog0224)でした。
コメント