「うまい、やすい、はやい」某吉〇家の有名なキャッチコピーです。
昨年、久しぶりに大きな買い物をしました。自動車です。誰もが街で1日1回は必ず見ると言っても過言ではない商用車「プロボックス」を中古で買って1年ほど経ちました。
なぜ、商用車を自家用に購入したのか?
プロボックスは営業マンだけに使わせるにはもったいない、キャンプ・アウトドア好きにピッタリの車です。趣味でキャンプを始めた私に、この車は選んで大正解でした。
仕事に特化された性能が、遊びにも転用できるんです。
そんなプロボックスがキャンプやサーフィン、スノボ、釣りなどアウトドア遊びに使える理由を表現するのに、冒頭のキャッチコピー「うまい、やすい、はやい」がしっくりきます。どういことか解説していきます。
- 筆者が乗っている中古の50系プロボックスがキャンプやアウトドア遊びにピッタリの理由
購入した中古のプロボックス「型式NCP-51V」は古いモデル
購入したプロボックスのスペックです。
- 型式:NCP-51V
- 年式:2004年
- 駆動:2WD
- 排気量:1,500cc
- 車体価格:30万円
- 走行距離:75,000キロ
そもそもプロボックスが気になったきっかけは、アウトドアカスタムしたプロボックスがめちゃくちゃカッコよく見えたからです。自分もあんなカスタムをしたプロボックスに乗ってキャンプに行きたいという気持ちが止まりませんでした。
購入したのはドノーマルのプロボックスです。カスタム済の車両を買う予算は無かったので、コツコツカスタムしていきたいと思います。その方が変わっていく過程も楽しめますしね。外側は違えど、プロボックスがキャンプやアウトドアに使える車であることは変わりません。
プロボックスには4WDの設定もあるんですよね。スノボに行く人は雪道も走るので4WDがオススメです。
何よりも、四角いフォルムがとても気に入っています。
フロントマスクもモデルチェンジする前の方が好きだったので、50系で探していました。「カーセンサーnet」で検索していたところ、走行75,000キロで30万のプロボックスが目に留まり、現車確認して気づいたら購入していました。
街に溶け込み当たり前に見かけるので気にしていませんでしたが、改めて見るとノーマルのルックスもなかなかグッドです。平成16年式ですから、20年近く前の車です。昔ながらの働く車、いい雰囲気ですね。
もともとペンキ屋さんで使われていたなにもカスタムされていないノーマルのプロボックスです。グレードは一番下のDX。最近の車が装備しているようなハイテクな機能は一切ありません。
窓も昔ながらのクルクル回すタイプです。ハンドパワーウインドウとでも言いましょうか。集中ドアロックもありません。キーレスもついていません。何にもついてません。
裏を返せば壊れるところが少ないとも言えます。
正直なところ、不便だなと思うシーンはありますが自動でやってくれるか手でやるかの違いです。乗っていくうちにそうゆう車だと慣れていきます。
手のかかるなヤツだなあと可愛く思えます。
不便を楽しむ。キャンプにも通じる精神です。
そんな小さなことを気にさせないくらい、他の部分でカバーしているのがプロボックスという車です。
うまい|商用車であるプロボックスが持つ積載性の高さは、キャンプやアウトドアに最適
50系プロボックスの荷室サイズ・最大積載量 | |
荷室長 | 1810mm(座席を起こすと1,040mm) |
荷室高 | 935mm |
荷室幅 | 1420mm |
最大積載量 | 400kg |
プロボックスを語るうえで外せないのが積載性。後部座席を倒しフルフラットになることで広大なスペースが生まれます。座席を起こしても1m以上の長さがあります。
しかも四角いフォルムのおかげで荷物が積みやすい。一般的な成人男性が寝れる広さの荷室で車中泊もできてしまいます。
「うまい」とは、プロボックスの便利さ。荷物を積むのが「うまい」、車中泊もできて「うまい(おいしい)」です。
トヨタの公式サイトからプロボックスに詰める荷物のイメージを引用します。
あのコンパクトな車にこれだけ詰めるわけです。普通のソロ、デュオでオートキャンプに行く道具なら余裕すぎます。
キャンプ超定番の収納ボックス、トランクカーゴ。サイズ50(長さ600mm×幅390mm×高さ357mm)だと計算上9個×2段で18個入ります。この荷室なら、持っていきたいものを選ばずガンガン持っていけます。
スノボやサーフボード、長尺物も載せられますね。釣り竿だと天井にロッドホルダーで吊るす方法もいいですね。
積載性はプロボックスの一番の売り。
ソロキャンプの荷物だと後部座席を倒す必要もないくらいです。友人とキャンプに行くような場合、積みきれなかった荷物まで積んであげられます。
頼れる相棒、プロボックス。
もっともっと荷物を積みたい場合は、ルーフキャリアを追加したり天井にバーやネットを取り付けるなどの方法があります。一人暮らしの引っ越しならプロボックスで何とかなりそうです。
そしてこの広い荷室のおかげで、車中泊もできてしまいます。プロボックスで日本中を旅するのもなかなか楽しそうではないですか。
プロボックスの内装で面白いのが、プロボックスにしかついてないであろう引き出し式のテーブル。時間に追われた営業マンが車の中で食事をするには重宝するこのテーブル。コンビニで買ったお弁当やカップラーメンをすぐ食べたいとき地味に助かります。
他にもふたの無いグローブボックスやハンドル下の収納など、広い収納スペースがあるのもプロボックスの特徴です。
運転席がリビング、荷室が寝室。「もはやプロボックスは小さなキャンピングカーである」というのは大げさにしても、そういった使い方ができる車です。
やすい|プロボックスは中古で安く購入でき、貨物で税金が優遇されているので維持費も安い
「やすい」は買いやすい・値段がやすい、です。
日本中で走り回っているプロボックス、どこでも買えます。中古であればカーセンサーで検索すると1,000台以上出てきます。各都道府県で探すのにも苦労しないでしょう。ただ、中古だと欲しい年式やグレード、装備が見つかるかは運次第になりますね。
私が買ったプロボックスは車体価格は30万で格安でした。
安いからと言って今のところ何の問題もないどころか、めちゃくちゃ元気に走っています。
古いモデルかつグレードが低いのも安い理由だと思いますが、程度のいいプロボックスがかなりリーズナブルに購入できる可能性は高いです。
キャンプやアウトドア遊びへ行くと必ず車は汚れます、キズが付く可能性も高いでしょう。値段が安ければショックも少ない。それどころかプロボックスは多少の汚れや傷が逆に味になる車なので、ガシガシ使い倒しましょう。
さらに、税金も「やすい」。プロボックスは4ナンバーの小型貨物の登録なので、同じ1,500ccの5ナンバーの乗用車と比較すると自動車税・重量税が安いです。その代わり車検が1年1回毎年ありますが維持費は5ナンバーの乗用車より安くすみます。
2年ごとの車検に合わせて考えた場合の比較です。
4ナンバー | 5ナンバー | |
---|---|---|
重量税 | 10,000円(5,000円×2年) | 15,000円 |
自動車税 (1~1.5L未満) | (14,300円×2年) | 28,600円(34,500円×2年) | 69,000円
自賠責 | 30,100円(15,050円×2年) | 21,500円 |
安い業者を選んで、交換するような部品が無ければ、1回の車検でかかる費用はかなり抑えられます。
はやい|荷物を載せてもよく走る、プロボックスのエンジン「1NZ-FE」は耐久性が高く故障が少ない
「はやい」はその意味の通り、プロボックスはよく走ります。高速道路をブッ飛ばす納期ギリギリであろう営業マンが乗るプロボックスを見かけた人も多いのではないでしょうか。
軽い車体に1,500ccのエンジンを
キャンプやアウトドアな遊びとなると、山や海に高速道路を使って行くケースが出てきます。さすが貨物車、荷物を載せても高速道路の走行は安定しています。
普段使いでもキビキビ走ります。公道最速ともいわれていますね。
プロボックスに搭載されたエンジン「1NZ-FE」は様々な車種に搭載されている、信頼性が高いと評判です。
長く使うことを想定された商用車。きちんとメンテすれば、プロボックスは20万キロ30万キロは平気で走る車。
ネットでこんな記事を見つけました。
ボディが頑丈でサスペンションもシッカリしていて、エンジンはトルクフルなセッティング、なおかつ軽量ということは、「スポーツカー」に求められる定義と同じだといえます。
引用元:トヨタの商用バン「プロボックス」はスポーツカーと同じ方向性だった!? 高速道路を”最速”で走れる訳 | くるまのニュース
すんごい褒められています。
地味な商用車も、見た目をカスタムすればキャンプ場にハマるルックスになる
前述の通りここ最近は、プロボックスのアウトドアカスタムが流行りです。やはりプロボックスはキャンプ・アウトドアに向いていることを感じます。
リフトアップ、ゴツいタイヤ、ルーフキャリアなどなど。見た目に関しては好き好きですが、やはりアウトドアライクな見た目はカッコよくてキャンプ場にもハマります。
まさかこれがプロボックス!?と目を疑ってしまうくらいイカしてますよね。
キャンプが好きな私も、少しずつですがカスタムしています。ホワイトレターのタイヤにするだけでも印象はガラッと変わります。カスタムは車の持つ楽しさのひとつです。
まあ、懐具合にもよりますが・・・カスタムされたプロボックスを見るとマネしたくてウズウズしてしまいます。
プロボックスの惜しい点は貧弱な後部座席、家族だと厳しい
プロボックスは商用車です。基本的には営業マンが納品するために荷物を積む車。後部座席が貧弱なのはしょうがないところです。
私が購入したのは古いモデルかつグレードが一番下。
運転席助手席はしっかりしていて疲れないようなシートですが、後部座席はくつろげるような作りになっていません。ヘッドレストも無く、狭くてビニールで座面も薄い。背もたれはほぼ90度。長時間座るには厳しいと思います。
私はほぼ一人で乗るか、足の悪い母親を助手席に乗せる使い方。後部座席に人を乗せることが無いので気になりませんが、お子様がいたり家族を乗せて出かけるケースが多いとなるとオススメしません。
ただ、ビニールなので汚れても掃除はしやすいです。
家族も載せるとなると、後部座席がファブリックになっている高いグレードを選んだほうがいいと思います。現行のプロボックスFグレードだと、ファブリックで乗用車のような後部座席です。
後部座席の乗り心地対策として、背もたれの角度をゆるめられる乗用ワゴングレードのプロボックスの純正部品が売られており、交換している動画を見つけました。
私も交換しようかな。いつ誰かを乗せるタイミングが来るかわかりませんからね。
シートカバーでカスタムするのもアリ。車内の雰囲気もガラッと変えられます。下記のクラッツィオでプロボックスの全席のシートカバーが販売しています。デザインパターンも豊富です。
あとは、毎年車検があるのも面倒と感じるかもしれません。しかしこれは毎年きちんとしたメンテナンスのチェックをしてもらえると考えているので、私は逆にメリットに近いと考えています。
毎年の車検でも大きな出費にならないように、普段から車に目をかけるべきですね。
最後に|プロボックスは遊びに使える商用車、使い道がピッタリなら選んで正解の車
購入したプロボックスの感想をまとめます。
プロボックスの | 使える理由プロボックスの惜しいポイント |
---|---|
積載性が高い 中古で安く手に入る 税金が安い 丈夫でよく走る | 商用車なので装備が貧弱 後部座席がくつろげない |
プロボックスが活躍する場面
- 乗車人数は?
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- 一人か二人で出かける(常に後部座席に人を乗せるような使い方は厳しい)
- どんな時?
-
- 荷物の多いキャンプ
- スノボ、サーフィン、釣りなどの長尺物を持っていく遊び
商用車の特性上、プロボックスはクセの強い車です。しかし使用用途に合っていれば、これほど心強い車は無いと思います。
営業マンだけに乗せておくのはもったいない、「うまい、やすい、はやい」乗る人に寄り添う牛丼のような特徴を持ったトヨタのプロボックス。
キャンプ・アウトドアにピッタリではないでしょうか。
プロボックスに興味があるけど迷っている人、検討する価値はありますよ!
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