失業保険を受給しながらスキルを身につけられる、職業訓練。
仕事を辞め、ハローワークでの求職活動中にその制度を知りました。興味のあったWEBデザインの訓練を見つけ、速攻で飛びつきました。
しかし訓練を受けるには選考面接という壁があったんです。なんとか無事合格し、めでたく職業訓練受講決定となりました・・・。
これが私が職業訓練を受けるまでののあらすじ。
訓練に全く関係ない仕事をしていた30代の無職が、その壁を突破し職業訓練を受けることができたのには理由があるはずなんです。
これから職業訓練の選考面接を受ける予定があるから、この記事を見ているんですよね?
そんなあなたの合格する確率を上げたい、職業訓練を是非経験してもらいたい。割と本気でそう思います。だって職業訓練ですごく心が動いたんですよね。いいことも悪いことも含めて。
受けたのは失業保険が受給できる千葉県の公共協職業訓練。専門学校で受ける委託訓練のWEBデザイン科、選考は面接のみでした。
この記事の内容
職業訓練の選考面接で重要視されていると感じたポイント
15分ほどの選考面接の中で、面接官が気にしていると感じたポイントは下記の3つ。
- 就職への熱意
- 協調性があるか
- なぜ職業訓練なのか
面接では「訓練を通して就職をする」という就職への熱意が何よりも大事です。
カルチャースクールに入るような意識だと確実に落とされてしまいます。ただ勉強がしたい・資格を取りたいという理由はNG。失業保険目当てのつもりがなくても、そう思われかねないような返答もしないように気を付けたい。
クラスで学んでいくことになるので、協調性があるかという部分もかなり重要なんだと思われます。一人でも周りに悪影響な人間がいると訓練自体が破綻してしまいますよね。
そういった理由で慎重になっているのではないか、と感じました。
そして、なぜ職業訓練を選んだのか(なぜその科目なのか)、その理由です。「自分が就きたい職業にはこの訓練でなくてはダメなんだ」というところを面接官に伝え、納得させる必要があります。
ハローワークで情報収集、受けたい訓練の申込状況を把握する
訓練中に講師に聞いてみたところ、20名の募集に対して50名弱の面接者が来たそうです。倍率は約2.5倍。半分以上は落とされたということですから、僕が受けたwebデザイン科は職業訓練の中でも特に人気のあるクラスでした。
時期によって訓練の内容は変わります。職業訓練を受けたいと思ったら、自分の受けたい訓練はあるのか、申込状況はどうなのか、選考方法はどうなのか、ハローワークの担当者に確認をして情報をこまめにチェックしましょう。
面接までに時間があれば、有用な情報が聞けるかもしれません。
職業訓練の選考面接にはスーツで臨み、就職への姿勢を見せる

職業訓練の面接には、絶対にスーツで行くことを勧めます。理由は2つ。
- 就職に繋げる訓練だという意識を持って面接に臨め、自分の気持ちが引き締まる
- 訓練によっては受験者の意識を見ている可能性もあるので、きちんとした格好であればまず悪い印象は持たれない
就職活動の面接だと想定し、身だしなみを整えて面接に臨むべきです。

面接会場では8割の人がスーツでした。
まず見た目で就職に対する姿勢を見せたいです。人は見た目が9割です。
余りにもラフな格好(短パン・サンダル等)は、さすがに印象が悪くなりますよね。狙って個性をアピールするタイプの面接ではないので、常識的な考えがあるかどうかは結構大事な判断材料です。
自分が面接官だったら・・・と考えてみるのも必要です。
面接官の気にしていることにピンポイントでハマった実際の受け答え
自分の面接での受け答えが、前述の面接官が気にしているポイントに少しでも引っかかり、合格につながったと考えます。実際にされた質問とアピール方法を説明するので、参考にしてみてください。
- 場所は受ける訓練の委託先の専門学校
- 面接官は委託先の講師男女二人
- 時間は15分ほど
とにかく就職したいという熱意
この質問の答えから始まり、最初から最後まで一貫して、「就職につなげる為に訓練を受けたい」という意思を強く訴えました。
その訓練を受ける意味をきちんと理解しているか、これは必ずはっきり伝えるべき。繰り返しますが、勉強がしたい・資格を取りたいという動機だけでは落とされてしまいます
希望の職種に就職するための職業訓練の必要性
これは鉄板の質問です。この訓練を受けなければ、希望する職種へ就職ができないということを伝えました。ここでも、就職したいという気持ちを混ぜていきました。
その科目じゃなくてはダメな理由
職業訓練の中でも、なぜその科目なのかというのも重要です。他の科目でもいいんじゃないかと思われないような動機を伝えられないと、アピールが弱いです。
私はたまたま情報処理の専門学校を卒業しており、訓練を受けようとしたWEBデザイン科と話を絡めました。
もともとその訓練に関する職種を目指していた、独学で学んでいた、というのが無難な答えです。
希望の就職先が無かった場合、他の職種も視野に入れる
職業訓練の最大の目標は就職。
希望の職種に絶対に就きたいという強い気持ちは必要です。しかし、あまりそこに固執してアピールするあまり、こだわりすぎて結局就職できないのではないかと思われてしまう懸念があります。
そこの心配をされないよう、柔軟に活動していくという考えを伝えました。
健康状態を含め訓練に最後まで通える自信
ここは笑顔で「大丈夫です!」と元気に答えましょう。難しい質問ではないですね。
コミュニケーション能力・協調性
社会人になってから学校生活を送ると言うのは、久し振りの事です。
訓練に来なくなったり、他の訓練生とトラブルを起こす人間もいるのか、ここは意外に重要視していると感じました。
暗い顔で言われても説得力ないですから、ここも笑顔で答えましょう。
ポジティブな退職理由
申し訳ないです。この質問にはうまく答えられませんでした…。私は転職が多く、その理由は、人間関係・やりたいことがあった・倒産した・・・いろいろあります。
この時かなり微妙な反応だったので、正直落ちたと思いました。 結果的に合格しましたが、訓練も続かないんじゃないかと感じられてもおかしくありませんね。
転職が多い人は、納得させられるポジティブな転職理由を用意しておきましょう。
職業訓練を受けるに至るまで、(過去)・今どうしているか(現在)・これからどうしたいか(未来)と何を聞かれてもいいような答えを準備しておくことが本当に大切。
面接の出来が悪くても合格したので、うまく答えられなくても最後まで望みは捨てない方がいいです。 真剣さでカバーです。
自分のスペックから考察してみる
私のように30代から未経験の職種にチャレンジするのは就職しやすさで言えば不利です。多少なりともマイナスを減らす要素になったと考えられる自分のスペック。
雇用保険受給者である
公共職業訓練は雇用保険者の為の制度なので、雇用保険の残日数が多いほど優先されるようです。

退職したタイミングですぐに訓練を申し込んだので、残日数はフルで残っていました。
また、残日数が少ない人は受給期間を延ばすためという印象を与える可能性があります。そう思われないためにも面接対策はしっかりと!
社会人経験がある
実際の就職活動でもそうですが、ある程度の年齢で社会人経験がないというのは就職活動で相当厳しくなりますよね。訓練の合否にかなり影響があると思います。

訓練を受けても、ニートだったとかだと就職でつまづく可能性大、リスクヘッジはあるでしょうね。
転職が多いですが、その分正社員の社会人経験はあるので、そこもプラス要素になったと考えます。
選考面接を通過できたクラスメイトから考察してみる
訓練に入り、同じく選考面接を通過できたクラスメイトと接した印象はどうだったでしょうか。
- 雇用保険の受給残日数が多い
- その訓練に関わる仕事をした事が無い
- 協調性が見られる
- 就職に対して前向き
後から知りましたが、その訓練に関わる仕事をしてきた人は落としたそうです。職業訓練は、新しい知識と技術を身に付け就職に活かすという目的がその理由だと考えられます。
それに加え、就職できそうな高スペックの人も訓練の必要がないと判断される可能性が高いです。
クラスメイトを見ていると、やはり面接を通過しているため、今のところ非常識な人間は見受けられません。そして予想通り熱意のある人が多いですね.
失業者というハンデを、新しいことに挑戦できると前向きにとらえている印象がありました。
クラスには20代~50代と様々な年齢の方がバランスよくいました。若ければ若いほど就職のハードルが低くなり合格しやすいのは事実ですが、年齢が高くても合格になる可能性はあります。
年齢が高い場合、希望する訓練を受ける明確な理由や経験から就職に繋がるようなバックボーンがあると強いです。
職業訓練の選考面接を受ける前から就職活動はしているかどうか
本当に就職したいという気持ちを信じてもらうには、現在の就職活動を話すことが何よりも一番です。この記事を見ているということは、これから職業訓練の面接を受けようと考えている人ですよね。
面接の中で、就活している・就職したいという熱意のアピールには、転職エージェントに登録して具体的な就活をし、その内容を話すのも一つの手です。
職業訓練の最大の目標は就職。
しかし訓練と就職活動、同時にやっていくのはかなり険しい道です。クラスの皆さんも、その点を苦労していた印象があります。
訓練と就活を並行して未経験の職に就くのは、かなり険しい道です。訓練は始まったけど、就活はどうしていいか悩んでしまう人もいるかと思います。
- 職業訓練だけで就職できるのか
- 行きたい業界はどうゆう特色があるのか
- 未経験の業界でも就職できるのか
- 就活と訓練のスケジュール
- 一人で就活する不安感
すぐに自信をつけることはその人次第になってしまいますが、これらの不安要素を取り除く一番簡単な方法が味方を増やすこと。その味方が、無料で就職に関する様々なサポートをしてくれる転職エージェントです。
- 面接対策・提出書類の添削をしてくれる
- 独自に分析した業界・企業情報を教えてもらえる
- 登録すると非公開求人を見ることができる
- 自分に適した就職提案をしてもらえる
実際、クラスの9割(残り一割は就職意欲が低い人)が転職エージェントに登録していました。
訓練の就職担当だけでなく、職業訓練から就職するケースを経験している就職のプロに協力してもらうのは、とても心強いです。
費用が完全に無料とういうのも失業中の身にはありがたいですね。 無職という今の状況から抜け出したい人は、ぜひとも利用すべきです。
最後に勝つのは、行動した人です。この記事を読んでいるあなたの就職できる可能性が、少しでも上がりますように。
職業訓練と並行して利用したい転職エージェント
特定の業界に絞らず、様々な職種に対応できる、間口の広い転職エージェントを紹介します。 どれも無料で利用できるので、是非就職に活かしてほしいです。
就職エージェントによって登録されている企業の特性があるので、複数登録して吟味するのもアリ。
リクルートエージェント
リクルートエージェントの強み
- 国内最大規模で知名度・実績が高い
- 非公開求人10万件以上と、求人数の豊富さ
- 平日の夜や土日なども面談可能
- 様々な条件に対応できる柔軟さ
転職エージェントを利用したことが無い人は、まずド定番のリクルートエージェントに登録してみて、転職エージェントがどんなものか感じておくといいと思います。
知名度・実績が高く、未経験可の求人も多数で非公開の求人数も10万件以上。 職業訓練から未経験の職種を探すにはまず登録すべき転職エージェントです。
DYM就職
DYM就職の強み
- 未経験OKで既卒、第二新卒の方、フリーター、派遣、ニートの就職に強い
- 2000社の優良企業
- 正社員求人100%、ブラック企業は徹底排除
- 書類選考なし
- イベント来場者の就職率は脅威の96%
29歳以下で学歴や職歴に自信がない人におすすめなのがDYM就職。
既卒やフリーターなど未経験の就職に強く、職業訓練生にはかなり力強い就職エージェント。
また、書類選考なしで面接にのぞめる他にはない強みがあり、担当者も内定まで徹底的にサポートしてくれると評判で、一度話を聞いてもらうだけでも参考になるはずです。
リクナビ派遣
リクナビ派遣の強み
- 幅広い、国内最大数の求人数
- 派遣社員から正社員を目指すことができる「紹介予定派遣」の求人が多い
- 未経験OKの求人も多い
- 公式サイトの機能が充実
少し視点を変えて、派遣から始めて正社員を狙うのも全然ありなやり方です。
このやり方がなぜオススメかというと、派遣なので行きたい業界に入る際のハードルがとにかく低いということ。
そこからの努力で、就きたい仕事の正社員になれる可能性は少なくありません。 その中でも、やはり最大手のリクルートが手がけるリクナビ派遣が王道。
求人数も国内最大級で幅広いと評判で、 派遣から正社員になれたという声もネットで見られます。
思い切って就職への情熱をアピールする!
職業訓練の選考面接に合格するか否かを一言でいえば、訓練を通でして就職できるかどうかです。
できそこないの僕が受かったんです。
緊張しますし、短い時間でうまく思いを伝えるのはなかなか難しいですが、この記事が少しでもヒントになったら幸いです。
この記事を見てると言う事は、今必死に受かろうと準備しているはずです。そんなあなたならきっと受かります。就職への情熱を思い切って伝えてくださいね。

]無事合格したら必死になって勉強しましょう。きっと何か見えてきます。未来に向かって頑張ってください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。バシ(@BASHIROCK)でした。
自分の経験からリアルなアドバイスを送ります。